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本尊 十一面千手観世音菩薩
千手とは
千手観音は千の手を持つので千手と云いますが、本尊は42手のお姿で現しておられます。
胸の前の合掌手の2手を除いて、40手のその1手は三界二十五有の25の世界に通じており、あらゆる世界で迷う我々を救うことを表しています。つまり40×25で1000となるので千手と云います。
また1手毎の手のひらに目(眼)があり、その知恵の眼をもってお救いになるの千手千眼(せんじゅせんげん)と云うのです。
十一面とは
千手観音の頭部には10の仏面が配置され、大きな仏面を含めて11
面となります。
頭上の10面には、慈悲相、瞋怒(しんぬ)相、白牙上出(びゃくげじょうしゅつ)相、暴悪大笑(ぼうあくだいしょう)相の4種類の表情が表されています。
また10面には十種勝利(じゅっしゅしょうり)と云われる10の功徳があることも表しています。
蓮華王とは
渓嵐拾葉集(けいらんしょうようしゅう・十四世紀前半、天台僧光宗が著した天台教学の集成書)という書物に「六観音の中に人法不二の功能を明かすは千手一尊に限れり。(中略) 是に依って恵心流は千手観音を以て天台宗の教主となすなり。」とあり、多種多様な観音の中でも特別な観音であることから蓮華王(れんげおう)とも呼ばれます。
現在は瑞穂町(現京丹波町)指定文化財、並びに京都府暫定登録文化財に指定されています。
古くから地元信徒の方々には当病平癒、良縁成就、武運長久の千手観音として信仰されています。
本尊修復事業について
平安時代造立以後、本尊の修理記録は残っていません。
現在、本尊の手と腕が離れたり、金箔の剥離がひどくなってきており像としての状態は決して良くありません。
その為、本尊修復を計画しております。修理方法や勧募詳細については今後順次掲載予定です。
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