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​観音堂壁面修繕工事

本堂観音開きの扉

​修繕前の本堂正面の鳥居型(中山鳥居類似)観音開き扉

 寺伝によると現在の本堂(別名観音堂)は、延宝6年(1678)に丹波国桑田郡(京都府亀岡市)神尾山金輪寺の中興第5世晃遍(こうへん)弟子の福寿院により建立されたと伝えられ、現在約340年の月日が経っています。

 過去の記録では平成5年の屋根吹替工事以外は不明な状態です。

 本堂は約340年の長い年月に耐えた結果、壁の節が風化して穴があき、平成20年代には堂内の高い湿度により本尊千手観音の全身の金箔のはがれが四割程に広がり、いよいよ状況が悪化してきました。

 そんな状況の中、平成30年度事業として地元妙楽寺信徒の皆様と共に、本堂の壁面修繕工事を行いました。

​外から差し込む光により隙間がわかる

本堂の内部

 今回工事を行うにあたり、総代役員会議にて京都府と京丹波町へ社寺等文化資料保全補助金を申請することが決定されました。

 申請をうけて京都府教育委員会と京丹波町教育委員会より視察団が来山され、本堂の現状確認がなされました。

 視察では観音堂の建築様式が安土桃山時代の特徴をあらわしていることや、本堂正面の観音開きの扉が修験道の神仏習合の特徴をあらわした鳥居型であることが珍しいとの指摘があり、創建時期が延宝六年(1678)以前にさかのぼる可能性がでてきました。

本堂修理中

 後日、京都府教育委員会と京丹波町教育委員会、地元妙楽寺区の補助金交付が決定されました。  

 京都府教育委員会より工事方法の指導があり、その指示に基づき地元業者様による工事が始められ、約2ヶ月程で工事を終えました。

 平成30年8月18日、観音堂壁面修繕落慶式を開催。

 来賓として京丹波町教育委員会より教育長(当時)の松本和久様にご臨席並びにご挨拶を頂戴致しました。

落慶式典

 続いて施工業者の儀工住健様に感謝状を贈呈して式典が納められました。 

 式典後には地元信徒の皆様に多数ご参拝頂き、毎年行われます風垢離(かさごおり)法要で柱源護摩を焚き、地元信徒の皆様の家内安全等を祈願致しました。

 この度の事業に際して、改めて今まで御供等のご志納を頂いた

皆様に衷心より御礼申し上げます。

京丹波町教育委員会教育長(当時)の松本和久様ご挨拶

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